『リワーク』の現場から見える休職者復帰のポイント
休職という段階を経ていざ復職したものの、結局うまくいかない——そんなケースはありませんか。私は法人の経営者であると同時に心理職でもあることから、これまでさまざまな企業・組織の休職者の方の「リワーク(職場復帰支援)」にかかわってきました。今回は、復職後の理想と現実、そして復職を支える際のポイントについてお話しします。
この記事は、こんな方におすすめです。
- 休職制度はあっても、リワークのプログラムがない組織の方
- 復職後の待遇のあり方に困っている組織の方
- 休職・復職から、退職という最も大きなコストに進んでしまった経験のある組織の方
「対処」から「予防」へ
EAP(従業員支援プログラム)に取り組む企業の多くが意識しているのは、「メンタル不調者のケア」です。EAPはもともとそうした仕組みとしてスタートしたものですから、当然と言えば当然でしょう。
しかし、「不調者が出たから対処する」というだけでは後手に回ってしまうのが現実です。そこで最近では、「予防的な取り組み」に力を入れる企業も増えています。これは学校での「不登校」対応になぞらえると分かりやすく、不登校にならないための予防的ケアと、実際になってしまった場合の治療的ケアというように、段階を分けて対応する考え方です。
実際には、さらに多くの段階があります。とくに疾病を背景とした休職・復職の場合には、より細分化した対応とプログラムが必要になります。
対応は千差万別——2つの事例から
「リワーク」という言葉がまだ目新しかったころ、ある組織のリワークを受け持ったことがあります(※プライバシーに配慮し脚色してご紹介します)。とても複雑なケースで、うつ病だけでなく、嗜好品や依存の問題と思われる影響、さらに金銭的な問題なども絡んでいました。
趣味の領域に取り組むときはずいぶん元気で、主治医も回復の兆しとして段階的な復職を許可しました。しかし、いざ職場に出てみるとなかなか仕事にならず、離席が重なって周囲の目が気になり、それに耐えられずまた出勤できなくなる、という繰り返しでした。主治医も生活リズムを整えるための工夫を重ね、親身に対応していましたが、現実の職場・仕事とのギャップを埋めるのは難しく、さまざまな問題も重なって、結局は休職期間の終了後に退職に至りました。
一方で、別の小さな組織の例では、同じくうつ病と診断された方が、3か月ほどの休職後、特別なリワークプログラムがあったわけではないものの、復帰後の1か月を電話対応など負担の軽い業務に配置転換したことで、その後は再発せずに勤務を続けられた例もあります。
この両極端な例からも、職場や従業員の状況によって対応は千差万別であることがお分かりいただけるでしょう。
復職支援は「個別的」なもの
大切なのは、「職場に合ったリワークプログラム」であり、「従業員の状態に合ったリワークプログラム」であるということ。つまり、非常に個別性の高い対応になります。これを理解せずに「当社のリワークプログラム」と画一的に当てはめてしまうと、当然うまくいきません。
大枠としての方針や、期間・書類といった就業規則上の取り決めは必要ですが、それでも「休職者の復職対応は個別的なものだ」という認識を、まず第一に持つことが重要です。
たとえば「復職後の業務を軽くする」という、どの企業でもイメージしやすい対応であっても、「それが許せない」と感じる休職者もいます。かといって、元の業務をそのままこなすことはできず、「新たな葛藤」を生んでしまえば、順調な復職は期待できません。だからこそ、「何か気になることはないか」を一方的に伝達するだけでなく、相談しながら進めていく必要があるのです。
支援職がかかわる意義
こうしたていねいな対応は、休職者が「いない」状態よりも、かえって現場に波風が立つことがあります。その対応に管理職が疲弊したり、現に業務にあたっている従業員がストレスを感じたりすることも少なくありません。
こうした場面に私たちのような支援職がかかわることで、多くの事例をもとに「こうしたらうまくいった例があります」「ほかではこんな取り組みをしています」といった提案ができます。それによって、より円滑な本来の業務を維持しながら、職場として豊かな風土を育てていくことにつながるかもしれません。
リワークの大きなポイントは、次の3つに整理できます。
- 休職者の状況の把握と意思疎通
- 職場と休職者の調整
- 職場風土の改善
管理職の方の悩みは尽きませんが、今後もできるかぎり、お役立ていただける情報を発信していきたいと思います。
KIRIHARE所属 臨床心理士
KIRIHARE Well-being(従業員支援プログラム)のご紹介
キリハレ株式会社の創業思想である「心の健康を大切にできる社会」の実現を目的に開発した、企業様向けの新EAPサービス(従業員支援プログラム)のご紹介です。
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- 従業員のメンタル不調を事前に防ぎたい
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▽KIRIHARE Well-being公式ページ https://kirihare.jp/biz/ ▽資料請求 https://share.hsforms.com/18kN8rZspTq2MAEOFbwW_gg5m6sq ▽新規登録(人事ご担当者様向け) https://kirihare.jp/biz/ap/user/register ▽貴社の状況に合わせたサービス内容をご提案します。無料相談はこちらからhttps://meetings.hubspot.com/operation9/kirih
KIRIHARE Well-beingの特徴
①従業員のメンタルヘルスを継続的に維持できるよう「メンタル不調の予防」と「メンタル不調の早期発見・介入・回復」に重点を置いたサービス設計 ②LINEを活用した双方向型のコミュニケーションで、各従業員の状況に沿った「心のセルフケア方法」を提案すると同時に、社外で気軽に「悩み相談ができる場」を提供
▽予防
既存のEAPサービスは、「従業員がメンタル不調に陥った後に、相談する」というフローが基本でしたが、KIRIHAREが提案する新EAPサービスでは、不調にならないための「予防」を何よりも重視し、従業員自らが、「心のセルフケア」を意識できる環境を提供します。▽発見
従業員は、LINEにて心理テスト等による定期的な自己チェックが可能なため、ストレス状態への気づきや意識を促し、早期発見に繋げます。▽早期介入
高ストレス状態であることを従業員自身が自覚できず、自ら対処できない場合、KIRIHARE側がメンタルヘルスの状態を検知し、LINEのプッシュ通知を使って、セルフケアの促進やカウンセリングを提案し、メンタルヘルスの悪化を防ぎます。▽早期回復
企業全体で、メンタル不調の予防・早期発見と介入のサイクルを回すことで、従業員がメンタル不調を引き起こした際も、早期回復を実現します。
【KIRIHARE Well-beingカウンセリング機能】
▽プレカウンセリング
社内にある保健室のような感覚で、いつでも気軽に利用できるカウンセリング機能です。従業員は、カウンセラー資格や相談援助の国家資格を持つ有資格者に、LINEでのチャット形式やZoomで悩み相談ができます。▽LINEメールカウンセリング
プレカウンセリングでは解決できない場合などは、心理専門職の臨床心理士が対応します。チャットとは異なり、長文での相談が可能です。▽Zoomや対面のカウンセリング
心理テストの受検結果やプレカウンセリング等で、メンタル不調の度合いや緊急性が高いと判断された場合は、心理専門職の臨床心理士によるZoomもしくは対面でのカウンセリングを提案します。
人事責任者向け機能
▽ダッシュボード機能
カウンセリング相談の希望者や実際に相談を開始した従業員の統計などが瞬時に把握できます。従業員全体のメンタルヘルス状況を多角的に理解することで、各部署の業務量や人員の調整、業務手順の見直しなど、業務環境の改善を検討する一つの手段としてもお役立ていただけます。▽レポート作成機能
ダッシュボードで表示された項目をグラフで表示し、レポート作成が可能です。▽ストレスチェックシステム(従業員50名以上の場合)
年に1回実施の義務のあるストレスチェックの運用が、システムにて無料で行えます。面倒な事務作業や集計、集団分析も管理画面にて全て対応可能です。
現在、弊社がリリースした新EAPサービスを3ヵ月間無料で体験いただけるキャンペーンを実施中です!「従業員のメンタルヘルス対策が必要だと思っていながらも、仕組みをゼロから考えるのは難しい・・・」「コロナ禍でテレワークが進み、従業員のメンタルヘルス状況が把握しづらい」等のお悩みを抱えている企業の人事担当者様必見の特別企画です!!沢山のご応募お待ちしております。
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