グループカウンセリングは他の人の悩みも聞けて参加しやすい
従業員のメンタルヘルス対策やコミュニケーション活性化の手段として、企業がカウンセリングを福利厚生に取り入れるケースが増えています。なかでも「グループカウンセリング」は、複数人で行う形式のカウンセリングで、参加のハードルが低く、職場研修や従業員支援の一環として活用しやすい手法です。本記事では、人事・労務担当者がグループカウンセリングを職場で活用する際に知っておきたい特徴とメリットを解説します。
グループカウンセリングとは
グループカウンセリングとは、1対1で行う個別カウンセリングとは異なり、複数の参加者で行うカウンセリングです。職場で導入する場合は、同じ部署のメンバーや、共通のテーマ(例:管理職向け、両立支援対象者向けなど)でグループを組むこともあります。
グループカウンセリングの主な種類
グループカウンセリングの内容はさまざまですが、主に次の2つのタイプが多く見られます。
- 同じような悩みを持つ人が集まり、それぞれの悩みを話し合うタイプ
- 自己理解を深めて自己肯定感を高め、「与える力」を感じてもらうタイプ
同じ悩みを持つ人が集まる場合は、カウンセラーが問題解決のサポートをすることがほとんどです。また、「与える力」を感じてもらうタイプでは、アートセラピーと組み合わせて行われることもあります。いずれの場合も、専門のカウンセラーがファシリテーターとして場を整えるため、職場で安心して導入できる手法です。
職場で活用するメリット
グループカウンセリングを従業員支援に取り入れることには、次のようなメリットがあります。
- 参加のハードルが低い:1対1のカウンセリングは「相談するほどではない」とためらわれがちですが、複数人で行うグループ形式は気負わずに参加でき、相談行動への心理的な抵抗を下げられます
- コストを抑えやすい:1人ずつ実施する個別カウンセリングより、1人あたりのコストを抑えやすい場合があります
- 同じ悩みを共有できる:他の従業員の悩みを聞くことで「自分だけではない」と感じられ、それだけでも気持ちが軽くなるといわれています
- 無理なく取り組める:話す範囲は自分が話せる範囲だけでよいため、参加者の負担が少なくて済みます
職場のコミュニケーション向上にもつながる
グループカウンセリングを続けることで、参加者には次のような効果も期待できます。
自分から話題をつくる機会が増えるため、話すことへの自信が高まります。また、人の話を上手に聞けるようになり、会話を引き出す力が身につくので、職場での交流も広がっていきます。話すことと聞くことの両方が上達することで、より円滑なコミュニケーションができるようになります。
仕事の場面では、意見が食い違って不満を抱えることもあります。グループで話す経験を重ねると、それが活かされ、職場のさまざまな場面で自分の考えを相手に伝える力が高まるといわれています。従業員のメンタルヘルスケアと職場コミュニケーションの両面から、人事として検討する価値のある手法だといえるでしょう。
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