カウンセラーが初対面のクライアントで見ていること(1)
本記事では「カウンセラーが初対面のクライアントで見ていること(1)」をテーマに、法人経営をしている公認心理師・臨床心理士であり、キャリアコンサルタントでもある筆者が、従業員のメンタルヘルスの問題に早めに気づくためのチェックポイントをお話しします。
本記事は、次のような方におすすめです。
- 理屈はわかっているのに、従業員のメンタル不調を防げない
- メンタル不調者だけでなく、採用や面談、商談などでも相手を見極めたい
- 人と向かい合って話すのが、実は苦手
1対1のカウンセリングをはじめ、グループワークや組織づくりなど、心理学の技術は多方面に応用できます。実際、学校に呼ばれて新入生向けのグループワークを行い不登校予防につなげたり、会社に呼ばれて社員同士のコミュニケーションや情報伝達の研修会を実施したりと、そうしたニーズは数多くありました。
今回の「カウンセラーが初対面のクライアントで見ていること」は、身につけるのは少し難しいですが、とても便利な方法です。カウンセラーの良し悪し、というよりも初回の見立ての能力の有無は、たぶんこんなところにあるのだろうと感じています。私が経営しているのは保育に関わる法人ですが、力のある保育士も似たような力を持っています。玄関先で保護者と接する際、それぞれの保護者に合わせて話し方や雰囲気を変えながら話しているのを目にします。
ポイント① 相手に合わせて「関わり方」を変えられること
「相手の特性がわかる」「相手の状況が把握できる」というときに、「自分の相手に対する関わり方を変化させられる」ことは、私たちのようなカウンセラーや、みなさんのような管理職にとって、とても大切なスキルの一つです。
ただし、これは次のようなものとは違います。
- いつも言っていることが違う、変わる
- 相手によってコロコロ変わる
- 人によって態度を変える(似ているのですが、ちょっと違います)
主張や態度、考え方は一貫しているほうがよいでしょう。私たちは赤ちゃんを前にしたとき、自然に声のトーンが上がることに気づくでしょう。「あら〜!」という声は、通常の大人同士の会話とは異なります。赤ちゃんには非常にわかりやすい見た目があるので、「赤ちゃんである」という前提で私たちは関わり方を変えているのです。これと似たような「見分け」が、メンタル不調のサインについても可能です。
ポイント② 顔まわりを観察する
観察ポイントはたくさんありますので、今回は顔付近のポイントを挙げてみましょう。
- 髪が整えられているか(色、長さ、シャンプーなどの香り、香水の強さ)
- メイクはされているか。異様さを感じないか
- 目は生き生きとしているか。クマはできていないか
- 眼球の動きがおかしくないか
- アクセサリーに不自然さはないか。特徴的なものはないか
- 無精ひげや肌の調子はどうか
- 歯並びや虫歯はどうか。治療しているか
- 口調、話し方、使っている語(なまり、繰り返し使う語、特徴的な用語)
- 目の見え方や耳の聞こえ。難しさがある場合、メガネや補聴器をしているか
- 年齢と見た目の印象の差異
- 傷あとなどはないか
最低限でも、挨拶をして向き合った2分以内によく観察しましょう。違和感があれば、それは必ず覚えておいてください。多くの場合、あとでその引っかかりとつながる事柄が出てくるはずです。
そうすると、不思議なことが起こります。相手と向き合って、観察していることを気づかれないように次々と見ていきますから、「相手から自分がどう思われているか」といった余計なことを気にしている場合ではなくなり、誰かと向き合って話すこと自体が気にならなくなっていくのです。
観察を続けて「自分の在り方」を調整する
今回は「顔まわり」のポイントを挙げていますが、実際にはこれを全身に対して行います。そのうえで効果的なコミュニケーションを考えていくわけですが、その際に『自分の在り方の調整』が必要になります。在り方の調整ができるようになると、相手のチャンネルに合わせることができ、コミュニケーションがスムーズになります。そのチャンネルを知るために行うのが、今回ご紹介したチェックのポイントです。
まずは次回まで、ご紹介したチェックポイントに意識を向けて観察を繰り返してみていただけたらと思います。これだけでも、たくさんの気づきがあるはずです。
KIRIHARE所属 臨床心理士
KIRIHARE Well-being(従業員支援プログラム)のご紹介

キリハレ株式会社の創業思想である「心の健康を大切にできる社会」の実現を目的に開発した、企業様向けの新EAPサービス(従業員支援プログラム)のご紹介です。
- 従業員のメンタル不調を事前に防ぎたい
- 健康経営を実現したい
- 社内の福利厚生が充実していることを対外的にアピールしたい
- 採用において自社を『ブランド化』し、魅力を高めたい
上記のようなニーズがおありの場合、当社のサービスを通じて解決できるかもしれません。詳細は以下をご確認ください。
- ▽KIRIHARE Well-being公式ページ https://kirihare.jp/biz/
- ▽資料請求 https://share.hsforms.com/18kN8rZspTq2MAEOFbwW_gg5m6sq
- ▽新規登録(人事ご担当者様向け) https://kirihare.jp/biz/ap/user/register
- ▽貴社の状況に合わせたサービス内容をご提案します。無料相談はこちらから https://meetings.hubspot.com/operation9/eap
KIRIHARE Well-beingの特徴
- 従業員のメンタルヘルスを継続的に維持できるよう「メンタル不調の予防」と「メンタル不調の早期発見・介入・回復」に重点を置いたサービス設計
- LINEを活用した双方向型のコミュニケーションで、各従業員の状況に沿った「心のセルフケア方法」を提案すると同時に、社外で気軽に「悩み相談ができる場」を提供

▽予防:既存のEAPサービスは、「従業員がメンタル不調に陥った後に、相談する」というフローが基本でしたが、KIRIHAREが提案する新EAPサービスでは、不調にならないための「予防」を何よりも重視し、従業員自らが「心のセルフケア」を意識できる環境を提供します。
▽発見:従業員はLINEにて心理テスト等による定期的な自己チェックが可能なため、ストレス状態への気づきや意識を促し、早期発見につなげます。
▽早期介入:高ストレス状態であることを従業員自身が自覚できず、自ら対処できない場合、KIRIHARE側がメンタルヘルスの状態を検知し、LINEのプッシュ通知を使って、セルフケアの促進やカウンセリングを提案し、メンタルヘルスの悪化を防ぎます。
▽早期回復:企業全体で、メンタル不調の予防・早期発見と介入のサイクルを回すことで、従業員がメンタル不調を引き起こした際も、早期回復を実現します。

【KIRIHARE Well-beingカウンセリング機能】
▽プレカウンセリング:社内にある保健室のような感覚で、いつでも気軽に利用できるカウンセリング機能です。従業員は、カウンセラー資格や相談援助の国家資格を持つ有資格者に、LINEでのチャット形式やZoomで悩み相談ができます。
▽LINEメールカウンセリング:プレカウンセリングでは解決できない場合などは、心理専門職の臨床心理士が対応します。チャットとは異なり、長文での相談が可能です。
▽Zoomや対面のカウンセリング:心理テストの受検結果やプレカウンセリング等で、メンタル不調の度合いや緊急性が高いと判断された場合は、心理専門職の臨床心理士によるZoomもしくは対面でのカウンセリングを提案します。

人事責任者向け機能
▽ダッシュボード機能:カウンセリング相談の希望者や実際に相談を開始した従業員の統計などが瞬時に把握できます。従業員全体のメンタルヘルス状況を多角的に理解することで、各部署の業務量や人員の調整、業務手順の見直しなど、業務環境の改善を検討する一つの手段としてもお役立ていただけます。
▽レポート作成機能:ダッシュボードで表示された項目をグラフで表示し、レポート作成が可能です。
▽ストレスチェックシステム(従業員50名以上の場合):年に1回の実施が義務づけられているストレスチェックの運用が、システムにて無料で行えます。面倒な事務作業や集計、集団分析もすべて管理画面にて対応可能です。

「まずは話だけでも聞いてみたい」「とりあえず資料が欲しい」などのご希望があれば、以下のURLよりお問い合わせください。
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- ▽貴社の状況に合わせたサービス内容をご提案します。無料相談はこちらから https://meetings.hubspot.com/operation9/eap
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