コロナ禍での社員に対する『目標』の持たせ方
社会の状況が大きく変化するなかで、テレワークの推進や外出の自粛など、働き方や暮らし方に制約がかかる場面があります。こうした不自由さが続く時期には、従業員のモチベーションをどう保つかが、組織にとって大きな課題になります。
そんなとき、「さあ、頑張っていこう」と声をかけたところで、誰もが素直に前を向けるわけではありません。
- 「つまらない」
- 「我慢している」
- 「今までのようにいかない」
といった、なんとも言えない不自由感があり、それが客観的には大きな負担でなかったとしても、「心理的な負担」や「なんとも言えない不全感」になっている——それが、制約の多い時期の心理状態と言えるでしょう。
私の職場で起きた、ある一件
私の職場でも、つい先日こんなことがありました。ある月の計画書を作っていたのに、急な自粛要請でその月の予定が全面的に中止になってしまったのです。
ある従業員が、「計画自体は、とりあえずこのままでよいか。主任はよいと言ったので」と、部長クラスの方に確認しました。部長はもちろん、「いや、計画が変更されたら、変更後の計画を出してほしい」と返します。すると、この従業員はカチンときたのでしょう。「もう月が始まっていますし、今から計画を立て直す必要があるんでしょうか」と。
さて、みなさんならどうするでしょうか。部長もこの言い分にカチンときたらしく、「専門職なのだから、計画が変わったら変わったなりに立て直してください。それが仕事です」と、正論でぶつかってしまいました。
たしかに、部長の言うことは正しい。仕事としてはそうあるべきです。ただ、計画の段階でこじれてしまうと、その月はほとんど仕事にならない、という点も確かでした。
ユーモアが場をやわらげる
先日、SNSでこんな職場の話を見かけました。業務中、部署の中で「冬になると、ストーブの灯油を売って歩く車があるじゃない。あれを一度やってみたいんだよね」と盛り上がっていた数名がいたそうです。
皆さんなら、これに対してどんな言葉をかけますか。この職場の上司は、「おいおい、まずはそこで油を売るのをやめてみたらどうですか」と返したそうです。これにはSNSの人たちも大絶賛で、「こんな上司がほしい」という声が多数寄せられていました。なにより、言われた本人が笑って投稿しているのですから、その部署の雰囲気は円滑なのでしょう。
感染症対策のように、さまざまな考え方の人がいるテーマは一筋縄ではいきません。だからこそ、ユーモアを交えることが大切です。深刻な話題も、少し言い回しを工夫するだけで、ぐっと話しやすくなることがあります。ただし、相手や場面によっては不快に受け取られる表現もあるため、誰もが安心して笑える範囲にとどめる配慮は欠かせません。
先ほどの私の職場の方にも、「計画を立て直したら、めちゃくちゃ面白い企画ができそうですよね」とわざと明るく聞いてみたところ、「……そんなの今の時期、無理に決まってるじゃないですか。……削るだけです」と、少し冷静さを取り戻したようでした。
不自由な時期だからこそ、ちょっとした明るさを
制約の多い時期に「目標」を立てるのは、なかなか難しいものです。業種によっては、こうした状況だからこそ提供できるサービスもあるでしょうが、苦境に立たされている方もいらっしゃいます。そうした危機感は、多くの人が共有しているものです。
みんながイライラしているときに、さらにイライラさせる必要はありません。ちょっとした明るさが、次のやる気へと変わっていきます。難しい時期こそ、肩の力を抜いた一言を大切にしたいものです。
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企業全体で、メンタル不調の予防・早期発見と介入のサイクルを回すことで、従業員がメンタル不調を引き起こした際も、早期回復を実現します。
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プレカウンセリングでは解決できない場合などは、心理専門職の臨床心理士が対応します。チャットとは異なり、長文での相談が可能です。▽Zoomや対面のカウンセリング
心理テストの受検結果やプレカウンセリング等で、メンタル不調の度合いや緊急性が高いと判断された場合は、心理専門職の臨床心理士によるZoomもしくは対面でのカウンセリングを提案します。
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