「健康経営」とは? 企業の取り組み方法や メリットを紹介
近年、「健康経営」という言葉を、世間でも企業でも意識するようになってきました。本記事では、なぜ今「健康経営」が注目されるのかという背景から、その定義、企業の取り組み方法、そしてメリットまでをわかりやすく解説します。
なぜ今「健康経営」なのか
国内の年齢別人口構造が大きく変わり、現役世代が年金受給者を支えることが難しくなっているため、年金の支給開始年齢の高齢化が進んできました。かつては60歳で定年退職するとすぐに年金を受給できましたが、今では65歳から受給開始となっており、今後はさらに支給開始年齢が上がっていくことが予想されています。
それに伴って、企業でも60歳定年から65歳までの雇用へと雇用年齢が上がってきており、義務化はされていないものの、70歳まで雇用を継続する方向になってきています。このように、社会情勢の変化により従業員の高齢化も進んでおり、会社としても従業員の健康に目を向けざるを得ない状況になってきました。こうした背景から、「健康経営」が注目されているのです。

健康経営とは?
経済産業省によると、健康経営は以下のように説明されています。
「健康経営」とは従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。
引用:経済産業省「健康経営」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_keiei.html
従業員の健康が会社を成長させる
企業にとって重要な人材を活躍させるためには、従業員の健康がとても大事です。かつてのコマーシャルで流れていた「24時間戦えますか?」のように、無理をして働くことは決してよくありません。

健康経営は、日本再興戦略・未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つでもあります。健康で優秀な人材が会社の将来を担い、会社を成長させて収益を上げていくことにつながる、という発想です。
企業の「健康経営」の取り組み方法
企業が健康経営を実現するには、産業医や保健師のほか、外部の健康経営アドバイザーと契約するなど、さまざまな方法があります。取り組みは大きく、身体的な健康と精神的な健康の両面に分けられます。

身体的な健康
身体的な健康への取り組みとしては、たとえば従業員の健康診断や人間ドックへの補助金付与と、その受診推進があります。さらに、禁煙への取り組みも健康経営には欠かせない項目です。喫煙場所を設けて分煙を徹底したり、禁煙デーを決めて従業員に啓蒙したり、喫煙者への禁煙セミナーを行ったりすることで、従業員への禁煙の意識づけや受動喫煙の防止を図っています。
精神的な健康
精神的な面では、全従業員へのストレスチェックの実施により、心理的に負荷のかかっている従業員や部署を確認・発見し、素早く対策できるようにしています。負荷のかかっている従業員には、カウンセラーとの面談を設定するなどの対応も考えられます。このように、企業では心身両面の健康対応に取り組むことが求められています。
「健康経営」のメリットとは?
企業は健康経営に取り組むことで、さまざまなメリットを得られます。
- 従業員満足度が向上し、生産性のアップにつながる
- 会社業績が向上し、結果として企業ブランドイメージの向上につながる
- 従業員の健康増進により、健康保険料負担の軽減などが期待できる
現代のような高齢化社会では、従業員一人ひとりが重要な戦力です。健康問題で戦力が欠けていくことは、できる限り避けなければなりません。

まとめ
「健康経営」は、企業はもちろん、従業員にとってもメリットがたくさんあります。働き方が多様化し、在宅勤務などにより従業員の運動不足や生活習慣の乱れも想定される今、企業としては健康経営を検討し、実施していくことが大切です。

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