うつ病で休職した従業員への復職支援|治療期間の目安と人事の配慮
従業員がうつ病で休職することになったとき、人事・労務担当者や管理職がまず気になるのは「どのくらいで復職できるのか」という見通しではないでしょうか。本記事では、うつ病の治療期間や回復の経過の一般的な目安を整理したうえで、休職・復職支援の場面で人事・管理職が押さえておきたいポイントを解説します。
なお、うつ病の経過や治療方針は症状や体質によって大きく異なり、医師でなければ判断できないものです。ここで紹介する内容はあくまで一般的な目安であり、個々の従業員の見通しについては、本人の同意のもとで主治医や産業医の意見を確認することが前提となります。
回復までの期間には大きな個人差がある
うつ病は、適切な治療によって症状が改善し、発症前の状態に戻ることが期待できる病気です。一方で、回復までの期間には大きな個人差があり、一律に「○か月で戻れる」と見込むことはできません。おおよその目安として、次のように言われています。
- 症状が軽度の場合:数か月程度で落ち着くこともあります。
- 症状が重い場合や、十分な休養が取りにくい場合:半年以上、あるいは1年以上にわたって治療を続ける必要があることもあります。
人事・管理職としては、復職時期を急かさず、本人や主治医・産業医のペースに合わせて見守る姿勢が大切です。回復期にある従業員に「いつ戻れるのか」と繰り返し確認することが、かえって本人の負担になる場合もあります。
「良くなった」段階での無理が再発につながりやすい
うつ病には「波」があり、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す傾向があります。本人も周囲も「良くなってきた」と感じやすいタイミングがありますが、ここで本人が自己判断で通院や服薬をやめてしまったり、職場が早期の本格復帰を求めてしまったりすると、安定していた状態が再び崩れるおそれがあります。
復職支援の場面では、本人の「もう大丈夫です」という言葉だけで判断せず、主治医の診断や産業医の意見を踏まえて、段階的な復帰(短時間勤務や業務負荷の調整など)を検討することが望まれます。
再発しやすいからこそ、復職後の職場の配慮が重要
うつ病は再発しやすく、再発を繰り返すほどその後の再発リスクが高まる傾向があるといわれています。だからこそ、復職して終わりではなく、復職後の職場環境づくりが重要になります。
具体的には、業務量や役割を少しずつ戻していく計画を本人・主治医・産業医と共有すること、復職後も定期的に面談の機会を設けて状態を確認すること、過重な労働時間や孤立した働き方にならないよう配慮することなどが挙げられます。焦らず、じっくりと働ける環境を整えることが、本人の回復と再発予防、ひいては安定した人材定着にもつながります。
0120-659-646

