育児のカウンセリングのプロの子育て心理カウンセラー

・子育て心理カウンセラーとは
子育て心理カウンセラーは、子育て中の母親の悩みや問題を解決に導く手伝いをするスペシャリストです。一般的な心理カウンセラーとは異なり、子育てに特化したカウンセリングやメンタルヘルスケアを実施します。
子育て心理カウンセラーになるには、一般社団法人「子育て心理カウンセラー協会」認定の民間資格を取得する必要があります。

近年、子育てに悩む母親や父親が増加傾向にあるため、この資格の注目度が一気に高まりました。
心理カウンセラー協会が最重要と考えているのは、「健全な身体機能の形成」「優れた知能の形成」「健やかな人格の形成」という子育ての基本テーマです。
これらのテーマ実現のために必要な知識を、相談者にわかりやすく伝えるのが子育て心理カウンセラーの仕事です。

また、子どもがなつかない、子育てがうまくいかない、といった母親の悩みやストレスを軽減するサポートも実施します。
子育てにかかわるあらゆる悩みと向き合い、子育てに関するコーチングや助言を実施します。

・子育て心理カウンセラーになるには
子育て心理カウンセラーになるためには、子育て心理カウンセラー協会が実施する「子育て心理カウンセラー講座」を受講する必要があります。
この講座には、教室受講コースと在宅受講コースがあります。
教室受講コースの場合は、3日間短期集中講座と6日間の個人講座のどちらかを選ぶことができます。

この講座では、「保護者に対して適切なカウンセリングとアドバイスができる能力」「母親の思いや願いをかなえる能力」「問題やトラブルを解決する能力」を養います。
全カリキュラムの受講後に認定試験を受け、合格すると資格を取得できます。合格率は98%です。

在宅受講コースの場合は、送付されたDVDに沿って学習します。
認定試験用紙が配布されてから提出までは4カ月の猶予があるので、自宅でゆっくりと回答用紙に記載できます。

合格すると、JCCA認定の子育て心理カウンセラー認定書と、身分証明証が発行されます。

・子育て心理上級カウンセラーとは
子育て心理カウンセラーのワンランク上には、「子育て心理上級カウンセラー」という資格も存在します。
こちらには、子育て心理カウンセラー資格保有者のみが挑戦できます。
通常の子育て心理カウンセラーに比べて、より深刻な事態を解決する能力を身につけることを目指す資格です。

子育て心理上級カウンセラーの講座では、70件以上もの実例をもとにして、現場で生かすことのできるスキルを養います。
1日3時間の講座に20回出席したあと、面接による認定試験を受けます。
合格すると、JCCA認定の子育て心理上級カウンセラーの認定書と、身分証明証が発行されます。
この資格を取得すると、子育て講師としての講演活動も可能となり、仕事の幅が広がります。

・資格を生かした働き方
この資格があると、子育ての悩みを受理する「相談センター」などで働くことができます。
また、地方自治体や市区町村の「子ども課」や「育児課」などでも働くことが可能です。
最近は、多くの地方自治体が子育て相談窓口を設置しており、
そこで子育て相談を受け付けるのが子育て心理カウンセラーの仕事です。
保護者の悩みを聞きながら、子育てに関するアドバイスやメンタルヘルスケアを実施します。

・他の職種の人も注目している資格
他の職種で働くなかにも、自身のキャリアアップを目指してこの資格を取得する人も多くいます。
例えば、助産師や看護師、保育士、教師などです。
特に保護者と接する場合にこの資格をもっていると、悩みや不安を解消する手伝いをすることができ、とても役立ちます。
特に保育士は、資格取得で得た知識を活かして、子どもを適切に指導できるようになります。