子育てのカウンセリングではどんなことが話されているか知っていますか?
子育てに悩んでいるけれど、誰に相談したらいいのかわからない。そんな時には是非、身近にいるカウンセラーに相談してみましょう。ここでは、子育てに関するカウンセリングで、実際にどのような内容が話されているのかについて説明します。
子育てについてのカウンセリングは、まずお子さんに関する困りごとについてのご家族の相談からスタートします。発達に関することでは、発達が遅れているのではないか、自閉症やADHDなどの発達障害があるのではないかといった内容、さらに対人面・心理面に関することでは、コミュニケーションが苦手で心配といった悩みなどを、本音で打ち明けることができます。
もちろん、カウンセラーは医師ではないので発達面に関する診断をくだすことはできません。しかし彼らは、その子に発達的な偏りがあるかどうかを見極める専門的な力をもっています。仮に発達障害的な要素があったとしても、周りの大人がいかに補いながらその子の長所を伸ばしていくかという前向きな視点でアドバイスを受け、子どもの今後について一緒に考えることができます。
対人面・心理面に関しては、友人関係・家族関係など背景にあるものが何なのかを考えながら、どうすれば改善していくかをともに話し合っていきます。愛着(アタッチメント)という親子関係に起因する対人・行動上の課題の存在は以前から指摘されるところですが、子育てのカウンセリングでは、この愛着的視点から親子関係が内包する問題点を見つめていくことも、重要なポイントのひとつです。それらを深く読み解くために、カウンセラーによっては心理検査や発達検査を提案することもあります。
また、子育てに関するカウンセリングでは、お子さんのことだけでなくお父さんやお母さん自身の悩みについても取り上げます。なぜなら、親としての重い役割や責任を担う前に、まずはひとりの人間としてお父さんお母さんが元気でいることが大切だからです。子どものことは愛しているけれど疲れているとつい怒ってしまう、仕事場であった嫌なことをぶつけてしまった、そういう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。子育てのカウンセリングの中では、お父さんやお母さんの元気を取り戻すお手伝いを同時に行っていきます。
ひとりだけで、あるいは家族の中だけであれこれ悩む前に、身近なカウンセラーに相談してみるといいかもしれませんね。