私うつ病かも?と思った際のチェックポイント
最近よく話題になる「うつ病」ですが、それはどのような病気で、実際に発症するとどのようなことが起こるのでしょうか。
ごく簡単に説明すると、人間にとって最も大切な「脳」というシステム全体にトラブルが生じている状態、といえるでしょう。これが原因となって、心理的影響としては憂うつな気分が続き、さらには身体的影響として様々な症状が起こってしまいます。
近年、うつ病の患者数は増加の一途をたどっており、誰にとっても起こりうる身近な病気であることは間違いありません。ゴールデンウィーク後によく聞く「五月病」や、最近新たに耳にする「コロナうつ」というのもその一種でしょう。
このように、抑うつ状態は私たちのごく身近に潜んでおり、誰でも罹患する恐れをもっています。しかし、多少の不具合であれば「きっとちょっと疲れているだけ。明日は大丈夫」と無理を続けてしまう人も多いでしょう。できることならば、自分の抑うつ状態を自身で的確に判断し、早めに対処したいものです。
実は先ほどの解説の通り、抑うつ状態は心理・身体どちらにも影響を及ぼすことが分かっています。そこで、それぞれについての症状を詳しく紹介します。
まず、心理的な症状として次のようなものが考えられます。
抑うつ気分
不安・あせりがある
遠くへ行きたい・消えてしまいたいと思う
興味または喜びの喪失
意欲の低下・おっくう感
自分を必要以上に責めてしまう
会話や本などの内容が頭に入ってこない
多くは意欲が失せたり、気分が落ち込みやすくなったりといった状態を表します。この中でもあてはまる症状が複数ある場合は、特に注意が必要です。
身体的な症状には、主に次のようなものが考えられます。
睡眠障害
食欲の減退
疲労感・倦怠感
動悸・息苦しさ・口が渇くなど
からだの重さや痛み等
特に睡眠に関して、早朝に覚醒し再び寝つくことができないなどの症状がある場合は要注意です。
これまであまりうつ病という病気を身近に感じていなくとも、これらのチェックポイントから、もしかすると自分にあてはまるかもしれないと実感する人も多いでしょう。もし、少しでも不安があったり、どうしても自分では解決できないと思ったりするようであれば、あまり身構えず気軽にメンタルクリニックなどでアドバイスを受けましょう。
重症化する前に自らを見つめ直す時間を作り、自分を大切にすることこそが、あなたの心の健康を守る近道です。