従業員の眠気・睡眠の乱れは不調のサイン?管理職の気づきと対応
「最近、あの部下は会議中にうとうとしている」「日中の眠そうな様子が増えた」——こうした従業員の変化は、本人の気のゆるみではなく、過度なストレスのサインであることがあります。反対に、強いストレスや緊張から夜眠れず、日中のパフォーマンスが落ちているケースもあります。本記事では、人事・管理職の方に向けて、ストレスと眠気・睡眠の関係と、職場でどう気づき・対応するかを解説します。
そもそもストレスとは
ストレスとは、「ストレッサー」と呼ばれる外部からの刺激によって、心身にストレス反応が出ている状態を指します。ストレス反応とは、ストレッサーに対して身体面・精神面に現れるさまざまな反応のことです。職場では、仕事の量や責任、対人関係などが大きなストレッサーになります。
ストレスで眠気が起こる理由
強いストレスを感じている状態が続くと、夜に十分眠れなくなったり、眠りが浅くなったりしやすくなるとされています。その結果、本来は睡眠で解消されるはずの疲労が十分に取れず、日中に眠気に襲われてしまうことがあります。つまり、日中の眠そうな様子の背景に、睡眠の質の低下が隠れていることがあるのです。
従業員は日頃から、多くのストレス因子にさらされています。たとえば次のようなものが挙げられます。
- パソコンやスマートフォンのブルーライト
- 人との会話や対人関係による緊張
- 仕事での集中や情報量の多さ
こうしたストレスにさらされ続けると、知らず知らずのうちに疲労が蓄積し、眠気を引き起こすことがあります。週末や繁忙期のあとに強い眠気を訴える従業員がいる場合、こうした疲労の蓄積が一因かもしれません。
管理職が気づきたい「いつもと違う」サイン
眠気や睡眠の乱れは、本人から言い出しにくく、外からは「だらしない」と誤解されやすいものです。しかし、次のような「いつもと違う」変化は、ストレスによる不調のサインかもしれません。
- 日中の強い眠気や、会議・作業中のうとうとが増えた
- 遅刻や始業直後のミスが目立つようになった
- 表情が乏しくなり、反応が鈍くなった
- 「眠れない」「疲れが取れない」といった言葉が増えた
こうした様子に気づいたら、頭ごなしに注意するのではなく、まずは「最近よく眠れている?」と声をかけ、本人が抱える負荷を確認することが大切です。あまりにも強い眠気や不眠が続く場合は、産業医面談や医療機関の受診を案内しましょう。
職場でできる対処と環境づくり
過度なストレスによる眠気への対処として有効とされるのが「仮眠」です。可能であれば、5〜10分程度の短い仮眠をとると、頭がすっきりしやすくなります。短時間の休憩や仮眠をとりやすい環境を整えることは、生産性の維持にもつながります。
近年、企業で瞑想やマインドフルネスが注目されているのも同じような考え方に基づいています。視覚から入る情報が多すぎると脳が疲れやすくなるため、仮眠や瞑想によって負担をやわらげ、回復をうながすことが期待できます。
根本的には、過剰な業務量や長時間労働がストレスと睡眠の乱れの背景にあることが少なくありません。労働時間の管理や業務分担の見直しなど、職場環境そのものを整えることが、従業員の心身の健康を守るうえで重要です。
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