ストレス対処をする以前に、できるだけストレスを作らないためのコツ

「ストレス」という言葉があるだけに、ちょっとした負担を感じると「ストレスだなぁ」と考えてしまうものです。世の中はストレスにあふれていますし、すべてを根性で乗り切る必要もありませんが、ちょっとした工夫で「ストレスになりにくくする」ことは可能です。本記事では、法人経営者でもあり、公認心理師・臨床心理士・キャリアコンサルタントでもある筆者が、「ストレス対処をする以前に、できるだけストレスを作らないためのコツ」についてお話しします。

こんな方に、とくにおすすめの内容です。

  • 仕事だけでなく、ストレスがたまりやすい
  • ストレスの解消や発散が苦手
  • 心身に不調はないが、ストレスを感じやすい

「ストレッサー」と「ストレス」は違う

まず、基本的な知識を確認しておきましょう。私たちは「ストレスを感じるなぁ」というように「ストレス」という言葉を使っていますが、これは少しあいまいな使い方です。実際には、いくつかの段階があります。

はじめに、外的に原因となる「ストレッサー」が存在します。たとえば「すごく嫌な上司がいる」「部屋で悪臭がする」「アパートの隣の部屋がうるさい」など、環境のなかにあるさまざまな刺激や影響のことをストレッサーといいます。物理的なもの、化学的なもの、疲労などの生理的なもの、精神的なものなど、多様なものがあります。

私たちはその影響を受け取りますが、すべてが「ストレス」として受け取られるわけではありません。たとえば、運動した後の心地よい疲労はストレス解消にもなりますが、労働やトレーニングとして過剰になると、ストレスとしての疲労になります。一方で、たばこの煙などは実際に健康被害につながることもあり、心の持ちようだけでは対処できないものもあります。

まずは「どのストレッサーか」を分析する

大事なポイントは、ご自身が感じているストレスが、どのストレッサーによるものなのかをしっかり分析してみることです。原因によって、有効な対処法が異なるからです。

たとえば、疲労や睡眠不足などの生理的なストレスであれば、まずは休息をとることが対処法になります。花粉症のように「花粉」という物質が原因でくしゃみや鼻水が止まらず、それがストレスになっているなら、花粉を防ぐ・アレルギーの薬を飲むといった対処が必要になります(ちなみに筆者も花粉症です)。

「考え方」に左右される心理的ストレス

一方、自分自身の「考え方」「ものの見方」に影響されやすいのが「心理的ストレス」です。「人とのコミュニケーションが苦手」「失敗したときに立ち直りにくい」「困難を前にすると不安になる」——他の人はそれほどでもないように見えるのに、自分の受け取り方としてはとても大きなことに感じてしまう場合は、ストレスを感じやすくなります。

これは良い悪いではなく、人それぞれの性質ですから、付き合っていくしかありません。こうした話をしている筆者自身も、かなり心配性で緊張しやすい人間です。講演会や研修会で大勢の人を前にすると、思わずどぎまぎして変な汗をかきますし、口は乾き、声は震えます。会場が和んでくると落ち着くのですが、何度やっても慣れない性質なのでしょう。

「言葉」を切り替えてストレスを減らす

ただ、そうしたときに気持ちを切り替えるための、いくつかのキーワードがあります。多くの場合、精神的な疲労は次のような「言葉」から発生していることに気づきます。

  • 「いやだなあ」
  • 「なんで、こんなことをしなくてはいけないのか」
  • 「わたしばっかり……」
  • 「これは無理、大変すぎ」
  • 「失敗したら、どう思われるか……」

「あるある」ですよね。筆者もしょっちゅうこうした考えが頭に浮かびます。そこで、こうした考えをひっくり返すために使っているのが、次のような問いかけです。

  • 「さて、この状況は、どうやったら面白くなりそうかなあ……」
  • 「これを、笑い話にするにはどうしようか」
  • 「わたしはともかく、この人たちの役に立つにはどうしたらいいかなあ」

違いがお分かりになるでしょうか。筆者がストレスを感じやすい考え方の癖は、実は「自分が」「自分は」という自己中心的なものの見方なのです。ですから、その視点を少し控えると、ぐっと楽になります。「人を楽しませるには?」「これを面白くするには?」「この人たちの利益になるのは?」と考えると、ドキドキが収まり、肩の力も抜けていきます。

夜、ベッドのなかで一日を思い返してもやもやしそうなときも、「なんで今日はこんなだったんだろう」ではなく、「こんなことがあったけど、あれを楽しくするにはどうしたらよかったかなあ……」と考えると、失敗したこともネタに思えてきます。なかなか眠れず「今日のあの出来事は……!」となりがちな方は、ぜひ試してみてください。よく眠れて、少しワクワクできれば、それだけでストレスは大きく減るものです。

KIRIHARE所属 臨床心理士

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KIRIHARE Well-beingの特徴

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従業員は、LINEにて心理テスト等による定期的な自己チェックが可能なため、ストレス状態への気づきや意識を促し、早期発見に繋げます。

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KIRIHAREが提供するセルフケアコンテンツ一覧

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心理テストの受検結果やプレカウンセリング等で、メンタル不調の度合いや緊急性が高いと判断された場合は、心理専門職の臨床心理士によるZoomもしくは対面でのカウンセリングを提案します。

KIRIHARE Well-being カウンセリング機能

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