在宅勤務中の従業員ストレスに人事はどう気づき対応するか|原因と職場の対策
「テレワーク中の従業員から元気がない」「在宅勤務に切り替えてから、新入社員が誰にも相談できずに孤立していないか心配」——在宅勤務が広がるなか、こうした従業員のストレスにどう気づき、どう支えるかは人事・管理職にとって重要なテーマです。
在宅勤務では、従業員がストレスを人知れず抱え込んでしまいやすいといわれています。本記事では、人事・管理職の視点から、在宅勤務がストレスを生みやすい原因と、職場としてとれる対策を、大学で臨床心理学を学んだスタッフが紹介します。
1. 在宅勤務がストレスになる主な原因5つ

まずは、在宅勤務が従業員のストレスにつながりやすい原因を5つ取り上げます。自社の従業員に当てはまるものがないか、確認してみましょう。
① 運動不足
在宅勤務になると、最寄り駅まで歩く・駅から会社まで歩くといった、体を動かして出勤する機会がなくなります。家の中の移動だけで済むため、身体を動かす時間が相対的に減りがちです。運動はリフレッシュにつながりストレス解消になると感じる従業員も多く、身体を動かす機会が減ることでストレスがたまりやすくなる場合があります。
② 太陽の光を浴びない
家から一歩も出ない環境が続くと、太陽の光を浴びたり外の空気を吸ったりする機会が減ります。日光を浴びない生活が続くと夜に寝つきにくくなり、無意識のうちにストレスを感じてしまう従業員もいます。在宅勤務中の生活リズムが乱れていないか、面談などの機会に気にかけるとよいでしょう。
③ 小休憩をとれていない
出社していた頃は、同僚との雑談や休憩スペースへの移動などで、自然と5分程度の小休憩がとれていました。在宅勤務で一人きりだと、休憩をとるタイミングがつかみにくくなりがちです。まじめな従業員ほど小休憩を忘れ、仕事が終わるまで休まずに作業を続けてしまい、知らぬ間にストレスをためてしまうことがあります。職場として「適度に休憩をとってよい」というメッセージを明確に伝えることが大切です。
④ 同僚と話す時間が減る
他者と直接コミュニケーションをとる時間が相対的に減るため、気持ちがふさぎ込みやすくなります。とくに、人と話すことや人と関わることが好きな従業員にとって、出社できない状況はストレスを感じやすい要因になり得ます。雑談を含めたオンラインの交流の場を意識的に設けることが、孤立の予防につながります。
⑤ 家庭への気遣い
家族と同居しながらの在宅勤務は、お互いに気を遣う場面が増えます。子どもの家庭学習やパートナーの在宅勤務が重なると、声や物音が気になることもあるでしょう。小さなお子さまがいる従業員は、勤務中に対応が必要になる場面があり、自分のペースで仕事を進めにくくストレスをためがちです。家庭の事情に配慮した柔軟な勤務体制の検討も、人事に求められる視点です。
ここまで在宅勤務でストレスの要因になりやすいケースを5つ紹介しました。これらは個人の問題ではなく、働く環境に起因するものです。職場としての気づきと配慮が、従業員のメンタル不調の予防につながります。
2. 在宅勤務のストレスを和らげるために職場ができること5つ

ここからは、在宅勤務でストレスを抱える従業員に向けて、人事・管理職が支援できる方法を5つ紹介します。
① 従業員それぞれに合ったストレスコーピングを促す
まずは、従業員一人ひとりが自分に合ったストレスコーピング(ストレスへの対処法)を見つけられるよう促すことが大切です。自分に合う対処法を持っておくと、ストレスを上手に解消しやすくなります。
対処法を見つける手がかりのひとつに「BASIC Ph」と呼ばれる考え方があります。「人には自ら回復する力がある」という考えのもと、回復につながる要素として次の6つがあるとされています。これらをバランスよく満たしていくことが大切だと考えられています。
- 信念
- 感情
- 社会(人とのつながり)
- 想像・創造
- 認知(考え方)
- 身体
② 体を動かす機会づくりを後押しする
運動不足が原因でストレスを感じやすい従業員には、天気の良い日に太陽の光を浴びながら散歩をするなど、体を動かす時間を勧めるのも効果的です。始業前や昼休みの短い散歩を推奨したり、勤務時間中のこまめな休憩を認めたりと、職場として無理なく体を動かせる環境を整えることが、リフレッシュにつながります。
③ 気分転換やコミュニケーションの場を意図的につくる
3つ目は、従業員が気分転換できる時間や交流の場を職場として意図的につくることです。オンライン会議ツールでのランチ会や、業務に直結しない雑談の時間を設けると、在宅勤務での孤立感をやわらげることができます。
オンラインでのコミュニケーションが苦手な従業員もいるため、参加を強制せず、各自のペースを尊重することも大切です。
④ オンラインカウンセリングなどの相談窓口を用意する
環境の調整や過ごし方の工夫だけでは、ストレスを緩和しきれない従業員も少なくありません。そうしたときに備え、従業員がいつでも利用できるオンラインカウンセリングなどの相談窓口を整えておくことが、人事の重要な役割です。自宅から受けられるため、相談していることを周囲に知られにくく、従業員が利用しやすい点もメリットです。
⑤ 育児中の従業員には支援制度の周知を
小さなお子さまがいるなかで在宅勤務をしている従業員には、利用できる支援制度を周知することも有効です。たとえば児童福祉法に基づくファミリー・サポート・センター事業を利用すれば、お子さまを預けながら仕事に集中できる環境をつくれます。地域によっては、ベビーシッターを補助制度などで利用できる場合もあります。こうした情報を人事から従業員に案内することで、育児と仕事の両立を支えられます。
子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)について(厚生労働省)
まとめ

本記事では、在宅勤務によるストレスの原因と、人事・管理職がとれる対策を紹介しました。今後も在宅勤務が続く企業は多いでしょう。職場として従業員のストレス要因に気づき、相談しやすい環境を整えることが、メンタル不調の予防と、働きやすい職場づくりにつながります。
KIRIHARE Well-being(従業員支援プログラム)のご紹介
キリハレ株式会社の創業思想である「心の健康を大切にできる社会」の実現を目的に開発した、企業様向けの新EAPサービス(従業員支援プログラム)のご紹介です。
▽KIRIHARE Well-being公式ページ https://kirihare.jp/biz/ ▽資料請求 https://share.hsforms.com/18kN8rZspTq2MAEOFbwW_gg5m6sq ▽新規登録(人事ご担当者様向け) https://kirihare.jp/biz/ap/user/register ▽貴社の状況に合わせたサービス内容をご提案します。無料相談はこちらからhttps://meetings.hubspot.com/operation9/kirih
KIRIHARE Well-beingの特徴
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KIRIHARE Well-beingカウンセリング機能
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社内にある保健室のような感覚で、いつでも気軽に利用できるカウンセリング機能です。従業員は、カウンセラー資格や相談援助の国家資格を持つ有資格者に、LINEでのチャット形式やZoomで悩み相談ができます。▽LINEメールカウンセリング
プレカウンセリングでは解決できない場合などは、心理専門職の臨床心理士が対応します。チャットとは異なり、長文での相談が可能です。▽Zoomや対面のカウンセリング
心理テストの受検結果やプレカウンセリング等で、メンタル不調の度合いや緊急性が高いと判断された場合は、心理専門職の臨床心理士によるZoomもしくは対面でのカウンセリングを提案します。
人事責任者向け機能
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ダッシュボードで表示された項目をグラフで表示し、レポート作成が可能です。▽ストレスチェックシステム(従業員50名以上の場合)
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