魅力的なキャリアパスはなかなか難しい

 

大企業の方は別ですが、日本の大半を占めている中小企業

という会社組織の形態では、難しい課題がいくつかあります。

その一つが『キャリアパス』でしょう。

 

わたしが運営にかかわる法人も、組織としては全然大きくなく、

40人程度の組織です。

 

また、そもそも一族経営から始まっていますので

例えば従業員が

『将来は社長になりたい』

という夢があるとして、どのように仕事をしていけば、

この中で社長(理事長)になるのか、というのは、

なかなか難しいところです。


理由としては、管理職のやっている職務と、

現場のやっている職務が全く異なりますので、

仮に現場でのキャリアを積んだとしても、

それが組織運営には役立ちにくい、

という現実的な問題があるためです。

 

そうしますと、

おそらくどこの中小企業さんでもあるように

「ここの職場で、一生〇〇をして過ごすのか・・・」

ということになり、賃金という点で上昇したり、

世代が入れ替わっていくにつれて、責任が増していくほかに、

明確なキャリア形成ということは難しいわけです。

 

国が言うような、採用時期から退職までのキャリア形成支援、

という状態に当てはまりにくい職場はたくさんあるはずで

職人さんたちを多く雇用される職場の方は、

熟練していくということはあっても

『その業務以外できない』

というタイプの従業員がほとんどの会社さんも

少なくないと思います。

 

また

特に私のように、地方の現場で経営に携わっている方の場合、

採用というのは、実は結構クローズで行われている

場合も少なくなく、縁故だったり、紹介だったり、

採用に際してはあまりこだわれない

というケースも少なくないのではないでしょうか。

 

ただ、その場合においても、

「自分がこの職場でどんな職業生活を送るのか」

という点については、説明しておくことが大切です。

最初のほうで、お話をしたことですが

わたしの経営する法人では、

採用して3年ほどでやめる職員がかならずいます。

そして、そのあと、数年するとまた戻ってくる

というお話をしたと思います。

 

現職の職員で、そうした経歴の職員が4.5人いるでしょうか。

 

これも、ある意味「キャリアパス」だと考えています。

 

ですので、採用の時にはこんな風に言っています。

『多分、ここで仕事をしたとして、2.3年くらいすると、

ほかのところに行ってみたくなると思う。

その時は、遠慮しなくていいから、

ほかの法人でも仕事をしてみたらいいと思う。

そのうえで、もし戻ってきたいと思ったら、

それも遠慮なく言ってくれていい。

もちろん、そのとき採用があれば、だけど』

 

一見おかしな話ですが、

3年以上、7.8年先までの話です。

 

職人さんや専門職といった方は、どのみち同じような職場に

移っていくことが多く、戻ってくるときも、

別の職種でやりたいわけではありません。

 

こうした職員の動きは

『ほかの職場を見てきたけど、

やっぱりここの職場が働きやすい』

という意味です。

 

『働きやすい職場で、長く働きませんか』

ということも、ある意味しっかりした将来展望だと

いうことかもしれません。

 

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KIRIHARE Well-beingの特徴

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KIRIHARE Well-being カウンセリング機能

 

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