カウンセリングの料金
これまでのカウンセリングは、カウンセラーが実際にクライエントと対峙して行う面談形式がほとんどでした。しかし最近では、メールを通じたメールカウンセリング、ズームなどのアプリを使ったオンライン形式の面談なども増えています。
カウンセリングの料金については確固たる規定があるわけではないので、カウンセラー本人の決定による料金、もしくはカウンセラーが所属する組織の定めた料金に従っているケースがほとんどです。ですから、カウンセリング価格の設定基準をあえて表現するならば、それは「カウンセラーの力量」です。
クライエントの側も、あまりに安すぎる価格だと逆に不安を感じ、それがカウンセラーへの不信感につながらないとも限りません。かといって高すぎると、カウンセリングの継続そのものがクライエントの負担になってしまいます。
面談形式のカウンセリングの相場は、初回面接1回につき3000円~1万5000円、2回目以降の継続面接は1時間あたり3000円~1万5000円ほどに設定されています。さらに、初回カウンセリングに対する不安の緩和や他との差別化のため、初回面接は無料にしているところもあります。
メールカウンセリングの場合は、1件1000円から数千円程度が相場といえるでしょう。
カウンセリングを受ける際は予約が必要です。流れとしては、予約⇒初回面接⇒継続面接となります。初回面接の料金が継続面接よりも明らかに高く設定されている場合がありますが、それはクライエントが有するたくさんの情報をもれなく聴き取る必要があることから、継続面接より長い時間の確保が必要となるためです。
カウンセラーは予約の際に、必要時間とその料金について説明しなければなりません。初回面接を無料としている場合であっても、その後の料金設定についての詳しい説明が必ずあるはずです。もし、それがない場合には用心が必要です。これらの説明をきちんと行うことが、カウンセラーの義務であるからです。
これからカウンセリングを受ける方は、予約キャンセル時や約束時間に遅れた際の料金設定についても、予め知っておく必要があります。カウンセラーはその日・その時を、そのクライエントだけのために確実に空けて待っています。ですから個人的な理由に基づく遅刻や、土壇場でのキャンセルを認めているところは少ないと考えるべきでしょう。
カウンセラー・クライエント双方の大切な時間を無駄にしないためにも、予約することができた場合には、心して遅刻やキャンセルを避けましょう。