「メンタルヘルスの最悪ワード『大丈夫?』を使わない方法」
今回は、「メンタルヘルスの最悪ワード『大丈夫?』を使わない方法」をテーマに、
法人経営をしている公認心理師、臨床心理士、でもありキャリアコンサルタントでもある筆者が、
短時間で従業員の問題に気付くコミュニケーションの仕方について、お話しします。
今回のコンテンツはこんな方におすすめです。
・社員とのコミュニケーションをとる時間がない
・「大丈夫?」「調子はどう?」などの声掛けで部下に話しかけている
・社員のメンタル不調に早く気づきたいが、方法がわからない
一般的な人間関係のなかで交わされるコミュニケーションでは
「頑張って!」
「大丈夫?」
「つらくない?」
などの声掛けは、とても親切で温かい言葉としてとらえられると思います。
相手の様子を思い計って
「元気ですか?」
「何かあったらいつでも声をかけてください」
という言葉も、なんとなく心強く感じたりするものです。
けれども、これはあくまでも「一般的な人間関係」においてであることを覚えておかないと
「メンタルヘルス」に取り組むうえでは、逆効果のワードになってしまうことが多くあります。
ちょっとイメージしてみてください。
上司と部下、と言うイメージが難しければ、自分が尊敬する人や、圧倒的に立場が上の人から
「この頃どうですか、元気ですか」
とすれ違いざまに声をかけられたとします。
みなさんなら何と答えますか。
「はい!ありがとうございます。大丈夫です」
「いえ、特に、なにもなく頑張っています」
と答え、
「そうですか、期待していますよ!」
「はい、ありがとうございます」
といって、すれ違っておわり。
となりませんか。
これは、普段の様子をあまり知らないから、という「関係性」の問題もありますが、言葉のかけ方が「一般的」な配慮からでる言葉だからでしょう。
社交辞令としては、これでも問題はないのですが、メンタルヘルスとしては0点といってもいい会話になります。
でも、仮に、普段の関係性があまり深くないとしても、聞き方を工夫するだけで、改善することができます。
そのポイントをぜひ押さえて活用してみてください。
1.『立ち止まるつもりで』話しかけること。
足を止めずに声をかける、と言うことになりますと、その場の「状況」が私たちに言葉を選ばせます。例えば、ファストフードの店員さんと、会話しようと思わないのと同様で、「この人とは話をすべきではない」という「枠組み」が働きます。
ですから、もし「声をかける」と決めたら、少なくとも3分は話す、くらいの構えが、私たちにも必要で、それが相手に伝わり、「場の力」を作ってしまいます。
2.「あいまい」ではなく「具体的に」話しかける
「調子はどうですか」、「元気ですか」、「この頃どうですか」といった言葉は、相手が答えを多様に選べるオープンクエスチョンのように見えますが、先ほどの「場の力」が「短時間で!」という方向に働いている場合は、定型の返答しか返ってこないものです。それが「社交辞令」というものです。
けれども、もし、短時間でも状況をつかみたいとしたら、1の「場の力」を整えたうえで、具体的に聞くことです。
「顔色が悪いですが、今日は、朝ごはんに何を食べましたか」
「さっき眉間にしわが寄っていましたが、昨日は何時に寝ましたか」
と言うように、具体的なモノ、コト、数字、などが相手の口から出るように聞くことです。
「今日は朝ごはん食べましたか?」は、NGで、これは「はい」、「いいえ」しか出てきません。
いわゆる5W1Hを聴いてください。
「眠そうに見えますが、昨日は何時に寝ましたか?」
「だいぶ汚れが見えますが、その靴はいつ買ったものですか」
ちょっと、きつく聞こえるかもしれませんが、本当に不調な従業員を、しっかり見つけようとすると、こうした聞き方の方が有効です。
そこで、「答えにつまって様子が変わる」、「依然と明らかに違うことを言う」などの場合は、より注意して話を聞き、カウンセリングスキルを使った面談などが必要になってきます。
※上司が持つべきカウンセリングスキル、については今後お話していきます
もちろん、「不調である」と分かった後には、こうした対応ではなく、「配慮」を要しますが、私たち自身がそうであるように
「自分はとても体調が悪いです」
「すみません、助けてほしいのですけど」
ということは、なかなか言い出せないのが当然ですし、
それがなかなか言えないから「不調」になるわけです。
ぜひ、ご自身の会社でも試してみて下さい。
KIRIHARE所属
公認心理師・臨床心理士・キャリアコンサルタント
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KIRIHARE Well-beingの特徴
①従業員のメンタルヘルスを継続的に維持できるよう「メンタル不調の予防」と「メンタル不調の早期発見・介入・回復」に重点を置いたサービス設計
②LINEを活用した双方向型のコミュニケーションで、各従業員の状況に沿った「心のセルフケア方法」を提案すると同時に、社外で気軽に「悩み相談ができる場」を提供
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既存のEAPサービスは、「従業員がメンタル不調に陥った後に、相談する」というフローが基本でしたが、KIRIHAREが提案する新EAPサービスでは、不調にならないための「予防」を何よりも重視し、従業員自らが、「心のセルフケア」を意識できる環境を提供します。
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▽Zoomや対面のカウンセリング
心理テストの受検結果やプレカウンセリング等で、メンタル不調の度合いや緊急性が高いと判断された場合は、心理専門職の臨床心理士によるZoomもしくは対面でのカウンセリングを提案します。
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▽レポート作成機能
ダッシュボードで表示された項目をグラフで表示し、レポート作成が可能です。
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