この行動を起こす人を見たら、うつ病を発症しているかもしれない
うつ病は、気分の落ち込みを主症状とする病気です。
厚生労働省によれば約15人に一人がこれまでにうつ病にかかったことがあるとされています。自分自身ではうつ病であると気がつきにくく、また気がついていても心配をかけたくないという思いから、仕事などで無理を重ねるケースもあります。
うつ病は「早期発見」「早期治療」が重要です。早期に医療的ケアとつながり回復するために、日ごろから近しい人が気を配りその兆候に気がつくことが重要です。
それでは、うつ病の兆候とはどのようなものなのでしょうか。
体のサインとしては、「朝早く目が覚めてしまう」「夜中に何度も目が覚めて眠れない」などの「睡眠の変化」や、「食欲がない、食欲が急に増えた」「体重が減った、または増えた」、朝からぐったりと疲れ切っていて疲労感が抜けない、頭が重い、肩や首が重い、下痢や便秘が続くなどの症状が起こります。
心のサインとしては、「気分が落ち込んで、悲観的になる」「何事においても興味がもてない、おっくうだ」「イライラして落ち着きがない、不安だ」などの症状があります。
こころのサインが体面化する前に、行動に些細な変化が出ていることがあります。
仕事面で例えれば、「この頃、机の上が雑然としている」「資料をよく紛失する」「これまでしたことのない凡ミスをする」「すぐに仕事に取り掛かれない」など、微妙な変化がみられるようになってきます。
これらのことはよくあることではありますが、密かに「うつ病」が始まっているというケースがあります。
その後、自分でもうつの意識を持つようになってからも意欲減退や抑うつ気分などにより、睡眠や食欲などの基本的な欲望も目立って低下します。
さらに行動に影響すると、「会社や学校に遅刻したり欠勤が増えた」「会社や学校に行きたがらない」、口数が減り、「自分はだめな人間だ」と自己否定をするような発言が増えてきます。人との接触を避けるように、新聞やテレビさえも見なくなってきます。
これらのサインが10日から2週間以上続く場合は要注意です。