心理技術の間違った使い方を知っておく

 

ハラスメント対応として、職員の個人の信条や

プライベートに対して、必要以上に立ち入らないことが

重要なポイントになっています。

 

他方、さまざまな研修会などで「コミュニケーション技術」や

「職員組織」の作り方をご一緒に考える場面がありますが、

勘違いや、安易に教えられているものも少なくありません。

 

法人経営者でもあり、公認心理師、臨床心理士、

キャリアコンサルタントでもある筆者が

『心理技術の間違った使い方』についてお話します。

 

◆こちらの記事はこんな方にお勧めです

〇いろんなコミュニケーション技術を学んだがうまくいかない

〇研修会で勉強した心理技術が通用しない

〇実際に、心理技術の効果はあるのか知りたい

 

職員の様子が気になったら…

 

職員の性別に限らず、

「このごろちょっと様子が変だなあ・・・」

と感じることはありませんか。

 

心身の健康面の異常であれば、比較的気が付きやすいのですが、

どうもそういうわけではなく、

しきりに携帯電話を気にするとか

離席する回数がずいぶん多いとか

職場以外の背景で、何かあるのだろうな、

と感じるような場合もあるでしょう。

 

ちょっとしたタイミングを狙って

「仕事に集中できていますか?」

「何か仕事で支障がある事はありませんか」

と、直接的に聞くことも時々ありますが、すでにご存じの通り

「主語が『仕事』」

と言うことを、意識しておくことは必要です。

 

間違っても

「あなた、この頃仕事に身が入っていないんじゃない?」

「あなたは業務効率が下がっていますね」

というような言い方は避けておきましょう。

 

「YESセット」とは

 

気になる職員にかかわりをつける最初の方法は、

「YESセット」が有効でしょう。

 

相手との関係が難しくなる一番の原因は何だと思いますか?

『考え方の違い』とか『フィーリングの違い』

と言うところが大きいはずです。

 

考え方なんてみんな違って当たり前だ、と思うでしょうが

仮に、ご自身が何かに悩んでいるとして

気の合わない相手に話したり、

相談したりしようとするでしょうか。

 

普通は、少なくとも話しやすい人、信頼できる人、

に少しずつ話していくはずです。

 

「YESセット」はこうした下地をつくる方法で、

やり方は案外簡単です。

 

少なくとも、態度としてご機嫌を取ろうとしなくてよいです。

「ご機嫌取り」というものを嫌う人も少なくありませんから、

急に馴れ馴れしくすることと一緒にしないことも大切です。

いつもと変わらない態度でよいです。

ただ、話かける言葉の内容を変化させてください。

 

抑えるポイントは一つだけ。

「誰でも『そうですね』と言うだろうと思われる言葉がけ」

をしてください。

 

一番簡単な例えは「天気」です。

「良く晴れてるね」

「ずいぶん強い雨だね」

これは、ほとんどの人が同じように見えるものです。

もちろん天気の話ばかりですと、あまりに社交辞令過ぎる

ところもあるので、バリエーションは必要です。

 

「この頃のパソコンはなんだか更新が多くて重たいね」

「ペーパーレスが難しいものも結構あるね」

「この頃カード詐欺が増えてるみたいで、こわいね」

「新しい年になったねえ」

 

さて、このくらいは、ちょっとした本にも書いていますし、

コミュケーションの研修会などでも、

面白おかしく紹介されることです。

 

でも、実際にこれで関係改善された方はいますか?

 

「今日は、最高気温7℃だってね。寒いね~」

「はぁ、お日様がでてるんで、そんなに寒くはないです」

 

「今日の朝の歩道は凍りかけてて、転びそうだったよね」

「わたし北国出身なんで、大丈夫です」

 

「電車が止まっててこまったよね~」

「人身事故なんで仕方ないですよ」

 

これだとダメですね。

 

間違った「YESセット」

 

YESセットというのは、相手と自分のチャンネルを合わせ、

心理的距離を近くしていき、

そのあとにつづく関係性を作りやすくする方法です。

 

ただ、説明が簡単すぎて勘違いしている方も多い方法で、

例えば

「良く晴れてますね」

「はい、そうですね」

「今日のランチメニューはカレーだってね」

「はい、そうですね」

「結婚してくれませんか」

「はい、いいですよ」

みたいな解説が多すぎて、時々笑ってしまうことがあります。

 

海外のトップセールスマンが使う方法です!とか

著名な〇〇さんが言っています!という、むしろその部分の

コミュニケーション技術に吞まれてしまっている例です。

 

実際には、そんな簡単であるわけがなく、

1日2個くらいの「YESセット」の働きかけをしたとしても、

そのほかのところで嫌悪感を持たれたりすると、

ほとんど意味がありません。

 

それは、自分自身のことを考えても同様でしょう。

 

いくら相手から話しかけられて

「はい、そうですね」

と答えた回数が多くても、

どうも不潔感があって、近づいてほしくない、

というような場合は、関係性は話かけるごとに悪化します。

 

効果的な「YESセット」

 

さて、私の文章をお読みになって、気が付きましたか?

 

これらが、YESセットです。

 

読みながら、

「うんうん、あれはやっても効果がなかった」

「私個人に当てはめたって、あんなの無理だよ。そうそう」

と思ってお読みになった方がいたはずです。

 

そして、

「じゃあ、どうすればいいの?なんかいい方法があるんですね?」

と期待して「今」読んでいたはずです。

 

ここで「〇〇したらどうですか?」

というのが、YESセットです。

 

期待して読み進めていただいた方は、

「YESセット」成功ということです。

 

KIRIHARE所属 臨床心理士

 

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