自分でチェックできるうつ病の症状
仕事や人間関係において、様々なストレスに悩む時代になりました。同時に心の病も増加して、それがいわゆる現代病のひとつとなっています。中でもうつ病は、日本人が罹患しやすい代表的な心の病です。「うつ病かもしれない」と思った場合は、原則なるべく早めに医療機関を受診した方がよいでしょう。
しかし、受診に踏み切れない事情がそれぞれあるのもまた事実です。そのような人が自分で簡易的にチェックすることができるよう、周囲から理解されにくいうつ病の症状を紹介します。
うつ病の代表的な症状として、意欲の低下や体の疲れがあります。以前は興味のあった物事に対しても無関心になり、仮に取り組もうと思っても体が重く、いうことを聞きません。集中力の継続が難しくなり、新聞やテレビの内容が頭に入ってこなくなります。
精神面にも大きな影響が出てきて、理由もなく落ち込みます。自分はダメな人間だと思い込み、死にたい気持ちが頭から離れなくなることさえあります。
また、うつ病の症状としては食欲が減退するイメージが強いですが、逆に過食になる場合もあります。睡眠に関しても同様で、眠れないだけでなく必要以上に眠りすぎることもあります。これらが、自分でチェックしやすいうつ病の症状です。
これとは逆に、他人から見て明らかに様子が変わってくるために気づかれやすい症状もあります。是非参考にしてください。
うつ病は意欲の減退で元気がなくなるというのが、一般的に知られている症状です。周囲から見ると、以前より動きが遅くなったように感じられます。口数が少なくなり話し方もゆっくりになるのは、多くのうつ病に見られる特徴的な症状です。
これらについて親しい人の助言やアドバイスがあったときには、是非チェック項目に加えて、自らの日常を振り返ってみましょう。
こういったうつ病の症状が長く続くと、仕事などの社会的役割のみならず、家庭における日常生活にまで大きく支障をきたすようになります。次第に良好な人間関係を築けなくなり、孤独感からますます症状を悪化させてしまいます。
うつ病は誰もが発症しうるもので、決して特別な病気ではありません。精神科や心療内科で適切な治療を行えば、軽快や治癒が望める病です。少しでもおかしいと感じたら、専門の病院に通院するとよいでしょう。