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スタッフ

カウンセラーの本田山郁子先生をご紹介します。

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本田山さんはカウンセラーとして病院の精神科やスクールカウンセラー、大学の学生相談など幅広い分野で活躍されてきました。「カウンセリングに来てくださった方のことをもっとよく理解したい」という姿勢を大切にしたカウンセリングを行っています。本田山さんのカウンセリングや人柄が理解できるように、お聞きした話をもとに紹介させていただきます。

効率的に働くことを考えていて、『どう感じるか』とかが大切にされていなかった

法学部を卒業後、民間企業で勤めていた本田山さん。企業で働いているときのことを「効率的に働くことを考えていて、『どう感じるか』とかが大切にされていなかった」と振り返っています。特に社会人時代に印象に残っている出来事は、30代から40代くらいの男性が頑張って働いているのにうまくいかない時、その男性が抱えているであろう「モヤモヤとした気持ち」に目がいっている自分に気が付いたことだと言います。

そのような経験の中で『どう感じているのか』のような置いてけぼりにされた気持ちに目を向けるようになり、「もう少し心理学を勉強してみようかな」という気分になったといいます。

卒業した大学で臨床心理学の講座を聴講し、その中で先生が「大学院に入ったら臨床で食べていけますよ」と力強く話していました。その時に「臨床で食べていく方法があるんだ」ということに気が付き、流れの中で自然に大学院への進学を決めました。

今までの経験やご経歴

これまで様々な場所で活躍してきた本田山さんは、カウンセラーとしてのキャリアを精神科の病院でスタートさせました。病院時代は統合失調症や双極性障害、摂食障害、適応障害など様々な患者さんのカウンセリングを担当してきました。

その後は、スクールカウンセラーやキンダーカウンセラー、大学の学生相談でカウンセリングを行ってきました。

「学生さんの就職とか『自分はどんな人間なのだろう』みたいな相談も受けましたし、幼稚園や小学校の子どもと一緒に遊んだりということもありました。保護者の相談に乗ることも多かったです」と彩り豊かな経験について振り返ります。

このような多様な職場での経験が、今現在のカウンセリングにも活かされているといいます。例えば、症状は特になく「なんとなく生きずらい」という人の話をよく聞いてみたときに、医療的なケアが必要な背景に気が付けたりすることは、精神科病院での経験が活きていると感じるそうです。

カウンセラーとしてのやりがい

本田山さんはこれまで自分の感情を認めることができなかったり、自分の感情をうまくつかむことができなかった人が「本当はこう感じていた」、「それを言ってもいいのね」と本当に自由になる瞬間をみることがやりがいであると語ります。

本当に自由になり、言えなかったことがいえるようになったときというのは、日常場面での行動変化も起きているといいます。カウンセリングの場で「私こういうことができるようになりました」とか「こう思ってるんです」と言えるようになっているときは、すでに行動のほうが先に変化しているといいます。

「今までだったら我慢して「グッと飲み込んでいた言葉」が出てくるようになる。その言葉が出てくることができるようになるときは明るくなったり自由に語れるようになっていたりしているんです」

カウンセリング場面で変化が始まると、今までやりにくかった人間関係が楽になったりするような瞬間を何度も見てきたことがあり、そのような時は「相談者の方と一緒に頑張ってきてよかったな」という気持ちになるといいます。

カウンセリング手法

本田山さんのカウンセリングは「もっと理解したい」「どんな事で困っているのかもっと深く知りたい」という気持ちを大切にしていらっしゃいます。その「もっと理解したい」を実現する方法として「Detail Inquiry(詳細な質問)」を用いています。

「詳細な質問」というと、警察の質問のようなものを想像する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そういった尋問のようなものとは違います。「共感したい」「聞かせていただきたい」という暖かい雰囲気が「詳細な質問」の中には含まれるのです。

今悩んでいる方へのメッセージ

本田山さんから今悩んでいる方へのメッセージです。

「困っていることには理由があります。ただ、置いてけぼりにされた気持ちがするとその理由が見えなかったり、心のメカニズムの中には一般の方はあまり気が付かないようなものがあるんです。そういうものを一緒に考えて、安心できる雰囲気のなかで一緒に理由を考えて、自己理解を深めていきましょう。

困っていることには理由があるんですけど、それはあなたのせいじゃない。それを一緒に考えてきましょう。あなたのせいではないので、自分が駄目だとか思わずに、とりあえずもしよかったら一緒に話してみませんか?」

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