不安障害の症状や治療法

・不安障害とは
不安障害とは、精神疾患の中でも、不安を主症状とするものです。
不安障害の中には「パニック障害」「高所恐怖症・閉所恐怖症」「社会不安障害」「強迫性障害」「心的外傷後ストレス障害」「全般性不安障害」があります。

・パニック障害
パニック障害とは、理由もないのに動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えなどの発作を引き起こす疾患です。
患者にとってこの発作は、生死に関わるのではないかと思うほど強いもので、自分では決してコントロールできないという心理状態に陥ります。
そして、再度発作が起きたらどうしようと不安になり、発作が起きやすいシチュエーションを避けるようになります。
パニック障害では、服薬治療と心理療法が併用されます。

・高所恐怖症・閉所恐怖症
これは、特定環境に対する恐怖感が強まる疾患です。
高所恐怖症の場合は高いところに強い恐怖感を覚え、閉所恐怖症はエレベーターや電車内などの閉じた空間に恐怖を感じます。
多くの場合、幼少期のトラウマなどにより症状が出やすくなる疾患です。

・社会不安障害
この疾患は、人前など他者の注目が集まるような状況で、強い不安や恐怖、緊張を感じる疾患です。失敗することや恥をかくことへの恐怖感が、極端に強い疾患でもあります。
一般的に、そういった恐怖や緊張感は、性格的な問題として処理されることの多いものです。
しかし社会不安障害という疾患の場合は、強い苦痛と異常なほどの恐怖感を抱くのが特徴です。

・強迫性障害
強迫性障害は、自分でも些細なことと分かっているのに、そのことが頭から離れず、何度も同じ行動を繰り返してしまう疾患です。
たとえば、自宅の鍵をかけたかどうかが心配になり、何度も家に戻ってしまうなどの行動を繰り返します。
この病気も治療にて改善します。

・心的外傷後ストレス障害
この疾患は、PTSDともいわれています。
命の安全が脅かされるような過去のできごとによって、強い精神的ダメージを受けることに起因します。
たとえば、戦争や天災、事故、犯罪、虐待など、強い恐怖感や無力感、戦慄を感じるできごとの経験が特徴です。
阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件、東日本大震災などにより、日本ではこの患者も増加の傾向にあります。

・全般性不安障害
この疾患は、日常生活における漠然とした不安や心配を、慢性的にもち続けてしまう病気です。
もちろん、心配しているだけであれば、それは病気とはいえません。
全般性不安障害の場合は、不安が要因となって身体症状や精神症状が現れるようになり、日常生活に支障をきたします。

・不安障害の症状
不安障害では、精神的症状と身体的症状が併発します。
精神的症状では、些細なことで不安になったり、注意散漫になったり、聞く力が悪くなったりするほか、集中力の低下、イライラ感の増大、睡眠障害などが起こります。
身体的症状としては、頭痛やソワソワ感、朦朧とする感じ、めまいやふらつき、悪寒や熱感、ドキドキ感、便秘や頻尿などの症状が現れます。

・不安障害の治療方法
不安障害の治療は、精神科や心療内科で受けることができます。
基本的には、精神科は心の疾患を扱う診療科であり、心療内科は心の疾患に起因する身体的不調・疾患を扱う医療機関です。

不安障害の治療法の基本は、薬物治療です。
他には、精神療法として「認知行動療法」や「森田療法」などが用いられることがあります。