実は才能の塊、ADHDの特徴と適職

「注意欠陥・多動性障害」と訳される「ADHD」は、その名のとおり「不注意、多動性、衝動性」という特徴を有しています。働く方の中には、「ADHD」の特徴をもっていることで、仕事に支障をきたしてしまう方も少なくありません。
しかし、その特徴をよりよく知ることで、「自身に適した最高の職場」を見つける手助けとなることもあります。
今回は、「ADHD」の特徴と、長所について紹介します。

 

「ADHD」は、日本でも「注意欠陥・多動性障害」として広く知られるようになりました。注意が他にそれてしまい、ひとつのことに集中できなかったり、じっとしていることが苦手だったりする特徴から、この名称が使われています。

まず、「不注意」による特徴です。

例えば、テーブルの上にはさみが置いてあります。「机の上にはさみがあるな」と意識しさえすれば、「机の上にはさみがあった」と思い出すのは簡単なことです。しかし、そのような意識をもたなければ、視界にはさみが入っていても「机の上にはさみがあった」と思いだすのはほぼ不可能です。

このように、感覚(この場合は視覚)に意識を向けることを「注意」といいます。ADHDの人は、物事に注意を向けるのが苦手で、うっかりミスや忘れ物、ダブルブッキングなどを頻発させてしまいます。このため、時間管理を行うスケジューリングでミスをしたり、忘れ物やなくしものをしたりすることが多くなります

 

次に「多動性」による特徴です。これは、ひとことでいうなら「じっとするのが苦手」というものです。
静かにすること、座っていること、動かないでいること、これらの行動はADHDの人にとってたいそう苦痛なものとなります。静かにすべき場でついおしゃべりが止まらなくなり、気づくと大声で話してしまっている、ということも珍しくはないでしょう。
そもそも座っているのが苦手ですから、子供の場合は授業中勝手に歩き回ってしまうこともあります。
これらの特徴をふまえると、一日中じっとしていることを求められるような仕事よりも、身体的拘束が少なく比較的自由に動くことのできる仕事の方が向いているといえるでしょう。

 

最後に、「衝動性」についてです。
思いついたままに行動してしまう、というのが衝動性の特徴です。
周囲の状況を顧みず、自分の発言・行動を最優先させてしまうのです。
ですから、場合によっては周囲に誤解を与えてしまうこともあります。とはいえ、こうした決断力の早さや行動力は、人を引っ張るリーダーにはなくてはならない才能です。
人々の先頭に立ち、舵をきる力をもっている、ともいえるでしょう。

 

ADHDは、たしかに「障害」と訳されそれが広く知られているものの、決して一方的に劣っていると非難されるような特徴ばかりではないのです。
場合によってはむしろ、秀でた能力を発揮できることの方が多いのではないでしょうか。ですから「ADHD」の特徴を有する方々が、もし仕事について悩んでいるようであれば、是非参考にしていただきたい職種があります。
それが、以下のような仕事です。順番に見ていきましょう。

 

一番大切なのは「関心をもつことができる職種」であることです。
「ADHD」の特徴のひとつに「興味関心のあることに没頭する」というものがありました。
例えば、研究職やプログラマー、エンジニアなどの専門的な職業は、適職となる可能性がおおいにあります。デザイナー、アニメイター、イラストレーター、カメラマンなど、とにかく自分にとって関心のあることにチャレンジしてみましょう。

周りに頼れる仲間がいたり、他人を巻き込むのが得意だったりという方は、是非起業にもチャレンジしてほしいところです。

労働契約を交わして時間で拘束されて働くよりも、モチベーションの高い分野で自分のペースを大切にして働く方が適しているケースもあります。ただ、起業では無論結果が求められますから、経営的なセンスが必要なことは言わずもがなでしょう。

 

仮に会社に入って働くのであれば、フリーランスやフレックスタイム制、裁量労働制など、ある程度自由に働ける職場をお勧めします。
こうした自由度の高い職場であれば、段取りやスケジューリング、マルチタスクが苦手でも、自分のペースで仕事をこなすことができます。
是非、自分の選んだ会社の自由度を改めて見直し、自らの志向・特徴にマッチしているかどうか確認してみてください。