うつ病の種類について

うつ病には、大きく分けて2種類あります。1つめが気分が落ち込むうつ状態と気分が高ぶる躁状態を繰り返す躁うつ病、2つめが気持ちが気分が落ち込むうつ状態だけが起きる大うつ病です。躁うつ病は双極性障害ともいいます。うつ病というと一般的には大うつ病のことを指します。

躁うつ病も、さらに主に1型と2型の2つの種類に分けることができます。
1型は躁状態が重度であるのに対し、2型は躁状態が軽度です。1型も2型もうつ状態についてはあまり差はありません。1型は重度の躁状態に陥ることがあり、そのときに法律や社会規範からしばしば逸脱してしまうので、躁状態のときに気分が高ぶりすぎないようにするための治療を重点的に行う必要があります。2型の場合躁状態はあまり重くないものの病気のコントロールがより難しいので、躁状態を抑えるというよりもいかにうつ状態を再発させないかが重視されます。

大うつ病にもメランコリー型、非定型、季節型などの様々な種類があります。ここでは主にメランコリー型と非定型の2つの種類について説明します。
メランコリー型は最も典型的なうつ病です。発症するのは中高年が多く、もともと真面目で責任感の強い性格の人がなりやすいです。仕事での重い責任などが引き金になって発症します。なかなか眠れなくなり、食欲も低下して、何もする気が起きなくなってしまいます。嬉しいことが全く気分が晴れず以前は楽しめていたことが楽しめなくなり、ひどくなると何ヶ月も床に臥せったままで動けなくなってしまうこともあります。これがメランコリー型のうつ病です。
次に非定型うつ病について説明します。うつ病の中でも典型的なメランコリー型とは異なる特徴を示すものがあるということが分かってきてできた新しいタイプのうつ病です、発症するのは10代〜30代の若者が多いです。メランコリー型うつ病の患者さんには真面目な性格の人が多いですが、非定型うつ病の患者さんに真面目な人は多くありません。発症すると生活に支障が出るほどの憂うつな気分になってしまうのはメランコリー型と同じです。しかしメランコリー型とは違い、寝すぎてしまう過眠の症状や、食べすぎてしまう過食の症状がしばしば出ます。また、非定型うつ病の場合は嬉しいことがあると一時的に気分が良くなったり、趣味や遊びなどは病気になる前と同様に楽しめることが多いです。気分が良く普段通りに動けるときと、気分が落ち込んでしまい全く動けないときの差があることが特徴です。中には休日は普通に過ごせるものの、学校や職場に行かなければならないときのみうつ状態に陥り学校や職場に行けなくなってしまう人もいます。このような特徴から非定型うつ病は怠けだと勘違いされやすいのですが、決して怠けではなく、治さなければならない病気です。非定型うつ病の場合、特に周囲の理解が重要です。