電話によるカウンセリングの利点と注意点について

新型コロナウイルスの影響によりオンラインカウンセリングをはじめ、遠隔カウンセリングが今後より広まっていくでしょう。

その中でも昔からよく行われている電話によるカウンセリングについて、利用する人にとっての利点と注意点について説明します。

まず最大の利点はカウンセラーと顔を会わせなくても話ができることです。最近ZoomやSkypeによるオンラインカウンセリングが流行ってきていますが、カウンセラーと距離的には離れていても面と向かって話をすることに変わりはありません。また部屋を見られるなど、プライバシーが気になる方もいらっしゃるでしょう。

一方で、電話はカウンセラーを目の前にして話すわけではない為、対人緊張が強い人等電話の方が話しやすい方もいるでしょう。

携帯電話を持っていればどこでも話ができることも利点としてあげられます。電話カウンセリングであれば時間の制約は厳しいですが、最近では少し話がしたいといった時に気軽に話ができるサービスも普及しています。このようにカウンセラーにアクセスしやすいことも利点であると考えられます。

逆に注意点は何でしょうか。

カウンセラー側にも言えることですが、声しか情報がないということです。会って話をするのであれば外見、目線、表情など様々に情報があります。しかし電話は声だけです。その為、例えば何かを話した後にカウンセラーが沈黙していたり、何となくあいづちがそっけなかったりした時に、カウンセラーが何を考えているのかがわからず、とても不安な気持ちになってしまうかもしれません。

また対面であれば表情や目線でそういった気持ちを伝える、いわゆる察してもらうこともできますが、電話の場合、沈黙してみるということもできますが、基本的にこちらの気持ちも言葉で伝えるしか方法がありません。その為、ある程度自分の考えや気持ちを言葉で伝えることができる人でないと利用しにくいということも注意点として挙げられます。

このように電話カウンセリングは気軽に利用できるものである一方、声だけの情報である為の注意点もあります。カウンセリングで何を得たいのか、カウンセラーに何を求めているのかを考えつつ、対面カウンセリング、電話カウンセリングを使い分けていけることが望ましいと思います。