うつ病はカウンセリングで対処すべき理由とその方法

うつ病という言葉はよく見聞きするものの、実際にどういった病気であるかを明確に理解している人は多くありません。うつ病は、脳の機能に何らかの異常が発生してうまく働かなくなる状態であるため、物事を悲観的・否定的にとらえやすくなります。そして、通常乗り越えられるストレスを必要以上に深刻に捉え、精神的にまいってしまうという悪循環を引き起こします。

ただし、自分の心理状態や変化をチェックする事で、うつ病であるかどうかをある程度判断することは可能です。うつ病で精神的負のスパイラルに陥らぬようにするため、自己チェックのポイントについてみていきましょう。

 

まず、以前は興味をもっていた事柄に対して、急速に関心がなくなります。もちろん、飽きがくるという単純な問題ではなく、例えば無類の音楽好きや屈指のゲーマーが、どのような音楽を聴いても全く心に響かなくなったり、どのようなゲームをプレイしても一切楽しいと感じなくなったりするのです。このように、好きだったことが唐突にまるで楽しいと思えなくなる場合、それは危険信号といえます。

また、食事に対する変化もうつ病の兆候としてよく現れます。何を食べても美味しいと感じられず食事に興味をもてなくなったり、逆に気分が悪くなるまで闇雲に食べ続けてしまったりという極端な状態に陥った場合、十分注意しなければなりません。

他にも眠りが浅く、朝すっきりと目覚められない、慢性的になんとなくだるい、身体が重くてやる気がでない、漠然とした形で気持ちが落ち込むなどの症状がある場合、それがうつ病の兆候といえます。

 

これらの自己チェックによりうつ病の恐れに気づいた場合には、精神科や心療内科を受診するとよいでしょう。医師に診察してもらうことによって、うつ病であるかどうかを正確に判断でき、うつ病であった場合どの程度症状が進行しているかを判別できます。さらに診断がつくことで、今後どのようにそれと向き合い、改善していくかを決めることができるのです。

 

ただしうつ病の人は、精神的ダメージにより無気力状態であるケースが多く、病院に行こうと思っても、なかなか行動に移せない場合もあります。そのような場合はまず、オンラインや電話での相談を気軽に利用してみることをおすすめします。

最寄りの精神保健福祉センターなどに相談してみるとよいでしょう。